2014年5月28日水曜日

ブロンプトンで萩往還ツーリング

ブロンプトンで萩往還に行ってきました。萩往還というのは江戸時代萩から防府(「ほうふ」と読む 関東人には読めん)まで繋いでいた御成道(参勤交代の時に使用する道)で、その時代の旧道が今も驚くべきクオリティで整備されているのです。ダムに沈んだ箇所や道路の切り下げられた箇所を除けば、ほぼすべて江戸時代初期のルートを辿る事ができます。こんなに長い区間旧道を踏破できるのは他に例が思い浮かびません。

自転車ツーリングとして見ますと、やはりMTBでしょう。今回ブロンプトンで行ってみて、板堂峠の山口側の下り、「一の坂川四十二曲がり」と呼ばれる石畳の急勾配のつづら折れは相当厳しく、一番勾配のきついカーブでコケてからはすっかり戦意喪失してしまいました。

山口側からアプローチするとこの長い石畳は担ぎ上げとなります。その場合、下りのハイライトは五文蔵峠から萩側への下りの一升谷になるでしょう。上部はシングルトラック、下部はダートの長いダブルトラックです。石畳もありますが板堂峠ほど手強くはありません。

ざっくり言って萩往還とは、五文蔵峠から板堂峠の間をピークとした一つの大きな峠であるとも言えるかもしれません。少なくとも実際に走ってみた感触はそんな感じです。その外側は、萩側はとても良い雰囲気の区間が続きます。それに対して防府側、つまり山口駅から防府駅の間はそれほどでもありません。行くなら防府を起点として、ウォームアップがわりにさっさと山口まで行ってしまうのがいいでしょう。そうしたらあとは萩までずーっと良い雰囲気の山旅を続ける事ができます。萩自体も魅力ある町なので、半日ぐらいそこで観光したい所です。今回萩から出発して防府天満宮までの所要時間は、休憩込みでトータル9時間でした。

道標は、山道部分においては完璧に近いぐらい整備されています。ただ車道部分ではいきなり放置気味になります(笑 山口-防府間も無いに等しいです。下記のfuneさんという方のgoogleマップサイトに萩往還のルートが登録されていますので、ダウンロードしてGPSやスマホに取り込んでおくと良いでしょう。

https://maps.google.co.jp/maps/user?uid=200127563118041684578&hl=ja&gl=jp&ptab=2

日本屈指の最長の旧道。満足度100%でおすすめです。

 五文蔵峠から板堂峠の間は、山道部分ものんびりしたのが多いです。

「重要伝統的建造物群保存地区」となっている佐々並市地区

防長国境の碑と板堂峠の間は、切り下げられた車道で分断されてます。なので一回車道まで降りてからまた対岸を上るわけです。ここまで徹底して復元された旧道は他にあまり例がないと思います。

板堂峠直下は砂利が深くて怖いです。自転車がクネクネ踊りながら下る感じ。

山口北部の市街地。鎌倉に似てるなぁと思って撮りました。

山口-防府間もこんな雰囲気の良い道はあります。









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